相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

保育士6千円、介護士1万円月給が増える事に関して個人的見解。

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これは少ない。もう少ないですよ。本当に少ない。屁のツッパリにもなりません。

 

巷では「上げてもらえるだけいい」みたいな意見もあるみたいですが、そういう話ではないのですよ。それはわかっているんです。給料が上がって嬉しくない人はいません。嬉しいですよそりゃあ。

 

私が言いたいのは上げてくれるならちゃんと上げてくれという事。雀の涙ほどの金額を大きな声で「給料上げますよ!」と言われても…さすがにその程度で生活がマシになるわけがない。今までどれだけの貧困に耐えてきたのか…その対価がこれか…と。

 

この程度なら逆に『安く見られてるなぁ〜』と感じてしまいます。「これくらい上げてやったら満足するだろ?働く人間も増えるだろ?ちょっとだけ上げといてやるよ」と思われている気がしてなりません。

 

もし仮に、しっかりと考える時間が無くて急遽この金額を用意したというのなら、1年位じっくり熟考して、毎月5万円上げてくださいよ。付け焼き刃のしょっぱい1万円が欲しいわけではないのです。長いスパンで考えていただきたいのです。私は後何十年と介護業界で働く気持ちがあるのです。まだまだ先が長いのです。そういう人間も沢山いるのです。そういう人間の気持ちを削ぐような事は辞めていただきたいと思うのです。

 

 結局これまでの処遇改善金に関しても、各事業所によって分配する金額も違いますから、一概に増えているとも言えませんし、今回の増額も結局は処遇改善金のような分配の仕方になるのでしょう。そうなると、これまでと同様に増えた実感すら湧きません。

せっかく増やしてくれるのなら月給として増やしていただきたいと思います。一時金にも反映されない「手当」としての支給に私達にとっての恩恵は少ないとしか言えません。

 

『やりがい搾取』と言う言葉を最近知りました。

 

 企業風土が、従業員に“やりがい”報酬を意識させて、金銭報酬を抑制する搾取構造になっていること。賃金抑制が常態化したり、無償長時間労働が奨励されたりすること。働きすぎの問題として、本田由紀が名付けた概念。

 

はてなキーワードでは上記のような定義がされていました。

介護士、保育士ともこのやりがい搾取によって働いています。結局、我々が働くメリットはそこしかないのです。嫌なこと、給料が安いこと、様々な悪条件があった時に『やりがい』が我々の気持ちを鎮めさせてくれるのです。

 

ただ、「やりがい」では生きていません。「やりがい」は給料を上げてくれません。当たり前の事ですが気持ちだけではどうにもならない事もあるのです。 

 

最後に繰り返しになりますが、語弊の無いようにもう一度言います。手当であったとしても、毎月1万円を確実に上乗せしてくれるのなら嫌な気持ちはしませんし、もちろん嬉しく思いますし、有り難くも感じます。

ただ、私が言いたかったのは『安く見られているんじゃないのか』という事です。

『やりがいがあるから給料が全産業の平均より10万円下でもしょうがないじゃん』と思われているんじゃないのかという事です。

それとこれとは話が別です。

 

今回、私が介護業界の人間ですから介護に対しての待遇ばかりを書きましたが、保育士の方々も同じように感じていると思います。抜本的な改革を心から願います。

 

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