相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

都内の介護職は年収450万が可能

ヤフーニュース等で記事になるごとに取り上げているような気がしますが、本日は介護職離れのお話です。

 

 

 


介護職離れ、負の連鎖 低待遇・負担敬遠で職員減り…:朝日新聞デジタル

 

↑こちらの記事を御覧ください。要するに、人材不足により特養の新規入居者の受け入れを辞めざるを得なくなり、ショートステイのサービスも停止したという話です。

 

私が大注目したのは給料面です。

 

年収は勤続6~7年の常勤職員で450万円ほどだ。都内の特養でも高いほうだというが、職員を引き留められなかった。 

 

 これ凄いですね。自分に置き換えたとして、もし管理職になってもこの額がもらえるとは思えません。都内の物価に合わせているのでしょうが、介護職としてこの給料は凄いの一言です。さらに驚きなのが、この給料でお職員を引き止める事が出来なかったという事。

 

介護職が去っていく理由の大きな一つに低賃金が挙げられますが、現在の事情はそれだけでは無さそうです(私だったら年収450万あったら一生居座りますけど…)。

 

 景気が回復するにつれてほかの職種の求人が増え、給料も上がった。この特養をやめた職員の半数近くは、電気設備会社の営業や小売店の販売など介護と関係のない仕事に転職した。 

 

景気が少しづつ良くなってきているにつれて、敢えて3Kである介護をやる必要が無くなってきたという事です。同じ給料なら、綺麗な仕事をしたいという気持ちは良くわかります。介護という仕事に魅力を感じなかった人が多いという事です。悲しいですが仕方がありません。

 

ただもう一つ注目したいのが、特養は一般的に利用したいという人の待ち人数が凄まじく、全国的にまだまだ全然施設自体が足りていない現状です。であるにも関わらず、この施設は新規入居者を打ち切っている状態だという事。負の連鎖とはまさにこの事ですね。

 

恐らく、施設を立ち上げるという事だけでいえばそれ程難しい事ではありません。ただ、その施設に介護職を入職させる事、そして定着させる事が何よりも難しいのです。

 

新規オープンの施設は比較的人気があり、初めは介護職が潤う可能性もあります。しかし、新規オープンというだけで集まった介護職は、数年経てば辞めていくでしょう。そこからの人員の補充が難しいのです。新規オープンというが無くなってしまえば、他の施設同様に介護職が集まりません。

 

そのようなデメリットを抱えてオープンする勇気があるでしょうか。私が経営者であるなら、今の時代に特養を新設する判断は出来ません。これだけ特養が足りていないと言われているにも関わらずです。負の連鎖を断ち切らなければ特養不足はまだまだ続くでしょう。

 

いやぁ、しかし話は戻りますが年収450万のお話。羨ましいなぁ。都内の物価ってそんなに高いんですね。3人家族が住む家の家賃が15万とかザラなんでしょう。真剣に引っ越しを検討しましたが、物価が高いのなら結局現状と一緒かな(^_^;)

 

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