相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護士は潰しが効かない

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 「介護士は潰しが効かない」というのは有名な話です。介護という仕事はとても専門性に富んでいます。一見、誰にでも出来るように見えて、実は人を選ぶ仕事なのです。

 
それが災いしてか、介護職としてのスキルを生かせる他職種が見当たりません。介護職ほど他人と密着する(色々な意味で)仕事はなかなかありません。介護職以外でそこまで対人援助が必要な職種があるでしょうか。いや、別に無くてもいいのです、ただ単に比較するような職種が無いので困っているだけです。
 
少し話が脱線しますが、ちょっとしたアンケート用紙などの職種欄でもチェックする項目が無くて困る事が良くあります。「医療関係」という欄はあっても「福祉関係」という欄は見かけません。結局、「その他」にチェックする事になったりします。「その他」って芸能人じゃないんだから…。
 
介護を辞めたら
話を戻します。もし、介護という仕事を辞めなければならない時が来たとします。転職しなければならない。しかも、他業種へ。そのような場合に、私ならどのような業種を選ぶ事になるのか。正直考えた事もありませんでした。もし転職したとしても、他業種を選ぶ事はまずありません。「福祉用具の販売員」もいいなぁと思った時期もありますが、そこも言わば福祉業界です。
 
介護職の怖い所は、他業種への転職を考えられなくなる所です。ずっぽり介護に染まってしまったら、良い意味でも悪い意味でも介護職以外への転職はまずありません。
ずっぽりハマる前、介護職歴3年未満であればまだ可能性はあります。抜け出せる可能性があります。私はもう無理です。介護スパラルに陥りましたから。
 
転職する際に介護職歴がはたして有効なのかどうかも疑問です。他業種、例えば賃貸住宅の営業希望で面接をする事になるとします。そこで面接官に「介護歴3年ですか...これは営業に生かせますね」となるかどうか…。いや、別の業種でも良いのですが、介護歴を活かす事が出来るのは、結局介護業界だけなのではないでしょうか。そのあたりからも分かる様に、介護職は地味ながらもきっちり専門職しているのです。
 
 
矛盾を感じながら

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 よく「しんどいなら辞めたらいいのに」と言われる事があります。給料が安い、仕事がキツイ、汚いの3Kコンボですから、一般の方々から見れば「何でそこまで無理してやっているのか?」と不思議でしょうがないと思います。昨今では景気が多少上向きになり、わざわざ介護職をやらなくても、他に仕事はたくさんあります。あえて、介護職をやる必要はないのです。
 
私は今の所、介護という仕事に魅力を感じています。それはほんの僅かな魅力でしかありませんが、今後も120%必要な仕事である事には変わりありませんし、業界自体を『良くなっていくに決まっている』と願っています。
 
今介護という業界で働いている方々が、どのような気持ちで働いているかはわかりません。ですが『明けない夜はない』*1と言われるように、必ず光は見えるはずです。もし、その光が見えなくなったら一緒に他業種に転職しましょう(^_^;)
 
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*1:介護業界では'どんなにしんどい夜勤でも絶対に朝は来るから頑張れ'という意味で使ったりします

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