相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護士のダサいイメージを払拭するには

突然ですが、例えば合コンに行くとします。

 

女の子『◯◯さんて何のお仕事されてるんですか?』

 

私「介護士です」

 

これ、この後の話広がります?『お、おう…』で終わりません?

 

 


介護という職に対して、皆がすでにある程度のイメージを持っており、あえてそれ以上の興味もありません。介護士と聞いた100人中100人が「毎日う◯この世話してるんだろうな。絶対やりたくない仕事だな。」と感じるのでは無いでしょうか。

 

事実、う◯この処理もやりますし、もっと汚い仕事もやります。でも、実際に働くとわかりますが、汚いっていうのは比較的すぐに慣れるから大丈夫なんです。う◯この臭いにもすぐに慣れます。ご飯を食べながらう◯この話も全然OKになるでしょう(う◯こ連発でスミマセン)。それよりも、もっと別の対応の方が遥かに精神的ダメージが大きいです(終末期の介護や家族からのクレーム等)。

 

簡単にいえば介護士から漂うダサいイメージを払拭したいのです。それにはダサい理由を探る必要があります。

 

介護士というネーミングがダサい

これはいかがでしょう。言葉の響きが絶妙にダサくないでしょうか?そもそも介護という福祉分野はグレーゾーンであり、それ故にあまり茶化したりイジる事が出来ず、世間からはタブー扱いされている感があります。逆にそれだけ神格化されているのかもしれませんが、それは悪い意味での神格化でありどちらかと言えば触らぬ神に祟り無しの方でしょう。

 

実際、世間から見れば施設や在宅等のサービスが多い事から介護士が普段どのような仕事をしているのか目で見る事は少ないはずです(施設の車が走っているのは良く見かけますが)。自宅等で家族の介護をされている方なら容易に想像がつく事でしょうが、一般的にはまだまだ謎が多い職業なのだと思います。

 

私はこのブログを通じて介護という仕事をもっと一般にも広く知ってもらうきっかけ作りに励んでいますが、これはあまりにも微弱な取り組みでありその道程は長く険しい事が容易に想像できます。一晩で成せるような話ではありません。ですから、逆にですね、介護士をもっとわかりにくいイメージにするという手もあります。良くわからないから興味を持ってもらえるという可能性に賭けるのです。

 

例えば、介護支援専門員はケアマネージャーという愛称(愛称じゃないですけど)ですよね。介護士もケアワーカーという愛称で統一してみるのはいかがでしょう。CWです。ケアワーカーってたまに耳にしますけど、働いている私達からしてもいまいちピンと来ませんよね。でも、『介護士』より『ケアワーカー』の方がちょっとオシャレで親しみやすい気がしませんか?

 

 

女の子『◯◯さんて何のお仕事されてるんですか?』

 

私「ケアワーカーです」

 

女の子『え!?ケアワーカー?それってどんな仕事なんですか?』

 

私『いやぁ、大した事ないですよ。う◯この処理をしたり…etc』

 

 

…このように、ほんの少しですが興味を持ってもらえるような気がするのですが。

 

 

※今調べてみたのですが、ケアワーカーって名称は介護福祉士の和製英語なんですね。厳密に言えば介護士全般に使っているわけではないようです。となると、やはりヘルパーですか…。いや、ヘルパーのイメージもかなり定着しています。結局、ネーミングの響きが絶妙にダサいんですよ。では、まだ介護福祉士を取得していないヘルパーなら准ケアワーカーとかで良いんじゃないでしょうか。

 

 

イメージ戦略について

なんか、どうでも良い事に一人で熱くなっている感がありますが…ただイメージ戦略は重要だと思います。若者が介護という職種を選択しない理由の一つに介護=ダサいというイメージがある事は間違いありません。それは、もちろんネーミングだけの話ではありません。介護=辛い介護=低賃金介護=汚い(いわゆる3K)がそうさせているのですが…

 

かといって↓のid:okesagakiさんの記事で紹介されている介護甲子園的なものもどうかとは思います。


クロ現「ポエム化」特集から1年、介護甲子園について考えてみた。 - 介護士こじらせ系

 

私恥ずかしながら介護甲子園という取り組みを初めて知りました。非常に驚きました。悪いイベントでは無いとは思います。対外的に介護という仕事をアピール出来る素晴らしい場であるとは思います。ですが、記事でも言われていますが

 

じゃ、何が悪いって、少なくともこの動画を見て介護をやろう、という人が増えるかって言ったら、絶対いないと思うんですよ。 

 

こういう事なんですよね。やりたい人増えないだろうなぁ…やり甲斐だけで、待遇の悪さが全て帳消しになる程甘い仕事ではありませんし、私に関して言えばやり甲斐に満ちあふれていたのは初めの3年目まででしたし。それ以降はひたすらルーチンワークとして淡々と粛々と業務をこなしていますから。

 

でも、この介護甲子園というイベント、方向性は間違ってはいないと思うのです。対外的に大々的に発信するという事は悪くはないと思います。ただ、ちょっと感性がズレていると言いますか、発信内容の表現の仕方が間違っていると言いますか…。

 

現実的に、一般の方々に対して『介護をやろう!』という気持ちにさせる事は容易では無いとはわかっています。それが出来ないから今こうして人材難に陥っているのですから。3Kのイメージを払拭しない限りその道は険しい事もわかっています。ですが、これからさらに必要になっていく介護の業界が、どんどん衰退していく姿を指をくわえてみているだけなのはいたたまれません。

 

私に出来る事は、男の介護士目線で介護の仕事を語る事くらいです。文句や愚痴が多いとは思います。言ったからといってどうにもなりませんが、それが一番発信しやすい(^_^;)ですが、時には今回のような提案もしていけたらと思っています。

 

YouTubeチャンネルも細々とやってますので良ければご覧ください( *´艸`)
『けんでぃーびすたの介護チャンネル』
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