相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護の仕事は馬鹿でも出来るという風潮

介護の仕事なんて馬鹿でも出来る。

 

 

何かそんな風潮がありませんか?

 

 

 

しかし、そうでもありません。

 

 

確かに東大卒京大卒の介護士ってあんまり聞きません。

 

 

というか、そういう事が言いたいのではありません。

 

 

誰でも出来ると思いきや、特別なスキルを身につけている人間でなければ、普通に仕事をする事すら出来ないのです。

 


介護の世界なら要領も愛想も悪い人が成り立つ、という話。 - 介護士こじらせ系

 

 

上記のエントリーでも書かれています。

 

 

何が必要かというと、それは魅力ある人間性です。

 

 

対人援助で必要なのは、真面目である事だけではありません。

 

 

どれだけその人が人間として魅力があるかどうか、これが大切です。

 

 

他の仕事よりも、その部分が重要視されます。

 

 

それはなぜか。

 

 

それは向き合わなければならない相手が、老人または認知症であるからです。

 

 

人生経験が豊富な老人、に勝るものはありません。これまでの長い人生を、順風満帆に過ごしてきた人などいないでしょう。

山あり谷あり、浮き沈みを繰り返して今の年齢まで辿り着いたに違いありません。

 

 

認知症で知識など関係なく自分の感情で生きている人も同じです。その日、その時間、その瞬間を生きている認知症の方は、これまでの様々な知識や情報は忘れ去られてしまっています。

替わりに、感情が研ぎ澄まされています。一般の人よりも、しかもそれは敏感です。

 

 

どちらも、相手の人間性を見抜く力が優れているのです。

 

 

上辺だけの言葉や、作り笑顔では心の奥底の腹黒さを隠す事が出来ません。

 

 

ある意味介護士は、今まで生きてきた自分自身をさらけ出して仕事をしているのです。

 

 

隠していても、すぐに見抜かれてしまうのです。

 

 

他の業界で働かれていた方が転職して介護の仕事を始めようと思っている方、今まで通用していた対人の技術や話術が、介護の世界では通用しないと思ってもらって良いかと思います。

 

 

逆に、全く愛想がなくて、要領もわるくて、一見どうしようもないような人が、利用者から人気があったりもします。

 

 

その理由はやはり先程書いた人間性だと思います。

 

 

愛想が無いのは照れ屋だから、要領が悪いのは効率性を求めていないから、だからといってその人が極悪人である理由にはなりません。逆に純粋でピュアなのかもしれません。

 

 

その辺りを、老人達は即座に見抜きます。

 

 

上辺だけの営業スマイルや、言葉かけだけで働けるのは初めのうちだけです。

 

 

いずれか壁にぶち当たる事になります。

 

 

 

ね。

 

 

誰にでもできる仕事ではないでしょう?(^^;

 

 

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