相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

直接的介護について

 直接的な介護をしなくなってから4年余りが経っていますが、不思議なことにその介護をやればやるほどどんどんと過去の記憶が蘇ってくるのです。今回はそんな技術は体が覚えていると言うお話です。

 

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介護技術と言うものは、利用者一人一人全く同じやり方でOKと言うわけには行きません。人それぞれ、体の大きさも、性別もバラバラです。私達はその時その瞬間にどのような手法を用いるべきなのか判断する必要があるのです。

 

そんな瞬時の判断がピッタリ合った時には小さな喜びを感じます。それが直接的な介護の醍醐味とも言えます。そういった意味では介護士も職人と言って良いのかもしれません。

 

しかし実際の現場ではマニュアル通りに行動してもうまくいかないことの方が多いのです。それもそのはず相手は人間。しかもまだ解明されていない部分が多い認知症の方々なのです。

 

介護士には様々な事象に対していかに臨機応変に対処することができるかが求められています。ルーチンワークだけしていれば良いわけでは無いのです。むしろその逆を求められています。

 

ルーチンワークはマニュアルを暗記すれば実施可能です。難しいのは臨機応変能力です。こればっかりは、これまでの経験がモノを言う部分でもあります。私達の頭の中にはこれまで対応してきた数々の事例が蓄積されています。これらの事柄を頭の中の引き出しからその都度引っ張り出してくるのです。

 

私はその辺りに不安を覚えていました。瞬時に的確な判断が出来るだろうか。身体がなまって動かないのでは無いだろうかと。

 

確かに1日立ち仕事と言う意味では、非常に疲れましたが、案外介助に関しては大丈夫でした。やはり10年のキャリアは伊達では無かったのでしょうか。さらに対象の利用者、働く場所が変わったとしても、基本的な介護技術は応用が可能だという事ですね。

 

あまり自信がありませんでしたが、直接的介護に関しては取り敢えず大丈夫そうです。4年のブランクがありましたが、まさに身体が覚えていてくれました。

 

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