介護士は聖徳太子では無い
介護士だって人の子です。同時に2つの事すら出来ません。超人ではありませんから、ただの人間です。でも、その前提を覆される様な出来事がたくさん起こるのが、介護施設だったりします。
今回はそんなお話です。
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ある時、厩戸皇子が人々の請願を聞く機会があった。我先にと口を開いた請願者の数は10人にも上ったが、皇子は全ての人が発した言葉を漏らさず一度で理解し、的確な答えを返したという。この故事に因み、これ以降皇子は豊聡耳(とよとみみ、とよさとみみ)とも呼ばれるようになった[注釈 12]。
『上宮聖徳法王帝説』、『聖徳太子伝暦』では8人であり、それゆえ厩戸豊聰八耳皇子と呼ばれるとしている。 『日本書紀』と『日本現報善悪霊異記』では10人である。また『聖徳太子伝暦』には11歳の時に子供36人の話を同時に聞き取れたと記されている。一方、「豊かな耳を持つ」=「人の話を聞き分けて理解することに優れている」=「頭がよい」という意味で豊聡耳という名が付けられてから上記の逸話が後付けされたとする説もある
上記は聖徳太子の情報をwikipediaから引用させていただきました。
介護士という仕事は、おむつを変えたり、食事の介助をしたり、ベッドから車椅子へ移動させたり、色々な仕事があります。
中でも、辛い業務と言えば同時に様々な声を聞き分ける事だったりします。
夜勤帯でもナースコールが申し合わせたかのように数箇所から同時に鳴る現象が起こりますが、日勤帯ではさらに職員の声、利用者の声、電話、ナースコールを聞き分けなければなりません。これが重なったら地獄なんです。
そうそう、私は相談員も兼務していますから、現場仕事をしている最中に外部から電話がかかってきたりすると、現場作業を中断して電話に出なければなりません。
事と場合によっては、電話は後回しにさせてもらう事もありますが、今のタイミングでしか話が出来ない様な案件もありますので、どっちを優先すべきか非常に悩むところです。
一つ一つ、こちらのペースで介護が出来るのであればまだ良いのですが、こちらのペースなどお構いなく、様々な音が色々なところから聞こえてくるのです。
それらを同時に聞き分けて、どこから行こうかと優先順位を決めるのです。優先順位を間違うと事故が起こる可能性がありますね。ですので、この判断は非常に重要です。
毎回毎回、重要な判断をしながら長い長い1日を過ごすわけですね。
正直、聖徳太子より大変かも?と私は思います。
<おわりに>
特別な話ではなく、毎日がこの様な事の繰り返しと考えると…そりゃあ事故は起こります。職員と利用者の比率で考えても容易にわかります。
介護職はそこまでやらんといかんのか、と思う事もありますが、現状この業務がデフォルトだという現実から目を背ける事は出来ません。
いつの日か、改善される日が来ると信じて、それまで介護職を辞めずに見守りたいと思います。
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