相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護職のメリットとデメリット(2017年版)

 今までも似た様な記事を書いているかもしれませんが、とある記事に触発されたので改めて書いてみたいと思います。

 

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上記ブログを読ませていただきました。正直に書かれている部分もありますが、過大評価に感じ取れる部分も少なからず見受けられました。

 

ここいらで介護の仕事10年選手の私が、本当の「介護職のメリットとデメリット」を対比させてみたいと思います。

 

メリット

  1. 同業種への転職が容易
  2. 無くならない仕事という安心感

 

以上の2点です。この2点に関しては、これまで私が10年以上働いてきて実感した紛れも無いメリットと言えます。

 

同業種への転職が容易という事は、いつでも辞められるという事です。介護職は人手不足がデフォルトですから、どんな場所へ行っても大歓迎される事間違いありません。そんな職場なかなかありません。これは大いなるメリットです。

 

無くならない仕事とは、つまり、介護業界は対人援助職ですから、ロボットによるオートメーション化が進み、工場から人がいなくなる様な産業とは真逆の業界といえます。とはいえ介護業界にも少しづつ介護ロボットの導入も進んで来ています。が、結局は人間が必要になる仕事です。この先は超高齢化社会が待っていますから、この仕事が無くならない事を想像するのは容易です。

 

デメリット

  1.  3k
  2. 環境の劣悪さ
  3. 職業のイメージの悪さ
  4. 昇進出来ない

 

3kです。キツイ、汚い、給料安い、です。介護職の基本です。特に、給料安いというのは、金額自体が安い事もさる事ながら、キツイ、汚い割りに安いという意味も含まれています。

 

環境の劣悪さと言うのは、女性社会を指します。看護師もそうですが、介護の世界も完全なる女性社会ですから、働く主体は女性です。ですから女性特有の怖さと共存していく必要があります。これは自分が女性であっても男性であってもしんどいものです。

 

上記の様な事から、世間的に介護職=最悪というイメージが根強くあります。 これを払拭する事は容易ではありません。この悪評により介護職は自分の職業に自信を持てなくなり、デメリットばかりが目につく様になってしまいます。

 

昇進出来ないとはその言葉の通り。このブログでも度々触れていますが

とにかくポストがないのです。上記では比較的大きな組織を例に挙げていますが、一般的な特養等でも似た様な状況です。

 

22歳で入職して定年まで平社員も全然あり得てしまうのです。平社員という事は給料が入職した時から変わらない事を意味します。これって怖くないですか?でも介護業界ではそんな事があり得てしまうのです。圧倒的に現場職員が必要で、主任や相談員の数はそれ程必要ではありません。必然的にポストは少なくなり、昇進のチャンスもグンと減ってしまうのです。

 

メリットに比べてデメリットが多く、介護士が不足している理由はまさにここにあると言えます。これから介護士を目指す方は、これらの事を頭の片隅に置いておいていただければ幸いです。

 

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