相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護士に必要な3つの要素

 就職活動で内定を中々取れず「もう介護職でもやってみようか」と半ば投げやりな気持ちになっている方へ送ります。そう、介護職歴10数年の私が「介護士に必要な3つの要素」をお伝えします。これさえあれば即介護士として働く事が出来ます。

新卒でも中途採用でも関係ありません。介護の世界で望まれている人材は『長く真面目に働く事が出来る』人です。経験者でも未経験でも関係ありません。もっと言えば『遅刻せず無断欠勤せず、長く真面目に働く事が出来る人』です。

前置きが長くなりました。では本題をどうぞ。

 

スポンサーリンク

 

 

介護士に必要な3つの要素

 

  1. 資格
  2. 真面目さ
  3. 不真面目さ 

 

1.資格

職場にもよりますが、基本的には何かしらの介護資格を有していなければすぐに介護士として働く事は出来ません。働きながら資格取得を目指せるような(介護助手のような形で)介護施設も稀にあるにはありますが、どうしてもそのような施設では介護のレベルが低く、勉強するにも環境が良いとは言えません。

手っ取り早いのは介護職員初任者研修や実務者研修といった資格をとる事です。これらは数年前まで介護ヘルパー2級とか1級と呼ばれていたものです。初任者研修などは講座を受講するだけで合格出来ますからお手軽です。お手軽ではありますが、介護の基礎を学ぶ事が出来ますので非常に有効ですし、私個人的にも現場で働くための知識や技術を習得する意味で最低限この初任者研修の資格は必要であると思います。

 

2.真面目さ

すでに記述しましたが、 介護の世界で求められている人材は『遅刻せず無断欠勤せず、長く真面目に働く事が出来る人』です。何だかハードルが低いと感じませんか?悲しいかな底辺と言われている介護業界には一般常識が通用しない人間が働きに来る事があります。初日から無断欠勤する人間、3日で辞める人間…etc。

社会不適合者の様な人間が多いので是非とも『遅刻せず無断欠勤せず、長く真面目に働く事が出来る人』に来て欲しいと願うのです。普通で良いのです。ごく普通で良い。特別素晴らしい必要なんてありません。当たり前の事が当たり前のように実施出来る人間が欲しいのです。

 

3.不真面目さ

先程の「真面目さ」の真逆で矛盾している様に思われるでしょうが、これも介護士として大切な要素と言えます。これは職業柄そうせざるを得ない場面と数々遭遇するが故と言えます。介護士がメインターゲットとしているのは『認知症』の方々です。これから超高齢化社会を迎えるにあたり、さらに認知症高齢者は増えていく事が知られています。

この認知症の方々の対応をするにあたり、一番やってはいけないのが『真っ向勝負』です。もちろん気持ちは真っ向勝負で構いません。しかし、認知症の方の対応はどちらかと言えばひらりひらりと蝶のように「かわす」事が重要です。真面目に真正面からぶつかり合うと抗争になります。それは正ではありません。自分の価値観を認知症の方へぶつける事はタブーです。

適度に「かわし」たり「いなし」たりする事でお互いにプライドを保ちつつ、価値観も尊重する事が出来るのです。

不真面目とは適当に仕事をする事という意味ではありません。バカ正直になるなという事です。認知症の方々の対応は、自分の価値観など全く通用しない世界だと思っていただきたいと思います。答えの無い世界で勝負するには、硬い頭が一番厄介です。柔軟な対応が期待されます。

 

 

・あとがき

これら3つの要素は介護士として長く働くにはどれも必要不可欠であると思います。

介護業界は低賃金で有名です。それでも興味を持ちやってみようという奇特な方が対象のお話でしたが、そんな奇特な方にこれらのお話が少しでも役に立つ情報となれば幸いです。

 

 

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク