相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

ユニットケアの欠点

スポンサーリンク

 

 

介護の仕事はある程度のルーチンワークがあったとしても、それはあくまで似た様な事例であるという事で全く同じパターンというものは存在しません。

その都度その都度、その事例にこちらから合わせていかなければならない為、基本的に非効率な部類の職種と言えます。この非効率な仕事をいかに効率的にするかは永遠の課題と言えます。

 

特養などでは、入所者の介護度が高いですから、ある程度職員の効率を優先して対応しがちです。私はそれは悪だとは思いません。時間と人員を考えれば、そうせざるを得ませんから。苦肉の策というよりかは、必然的にそうなったと言えます。

 

さて、ユニットケアについて。かつて大部屋に4人、6人がザラだった入所者の居室ですが、今は個室でユニット単位での対応が望まれています。職員数が絶対的に少ない為効率的にケアを行う必要があるというのにも関わらず、個別ケアを推進するが為の悪循環と言えます。

 

これは理想と現実で、介護士の数が充足していればそれで良いのです。ユニットケアは利用者にとって良い事づくめですが、介護士が不足している昨今、私個人的にはユニットケアを推進する気にはなりません。

 

ユニットケアを実施するにあたり、各ユニットにはそれぞれユニットリーダーが必要です。たかだか10人に満たない職員、利用者に対してユニットの数だけユニットリーダーが必要なのです。

例えば5つのユニットがあれば、それぞれのユニットに対して一人づつのユニットリーダー、さらに便利上サブリーダー的な人も必要になるでしょう。 

この様な人員配置は非効率としか言いようがありません。5つのユニットを2つにまとめれば、単純にその分ユニットリーダーもサブリーダーも削減する事が出来ます。

決してリストラを推進しているわけではありません。絶対数の少ない介護士をどう生かすか。それを考えていけば自然と効率な配置を思いついただけの事です。

 

ただ、介護士には役職がありません。特養等で言えば、主任、副主任。ユニット型で言えば先程のリーダー、サブリーダー。それ以外は平介護士となります。昇進のチャンスが非常に少ないのです。

私が言った様にユニットを統合してしまえば、ユニットリーダー、又はサブリーダーの役職を目減らしする事になってしまいます。昇進を目標に頑張っている職員のやる気を削ぐ結果に繋がる可能性もあります。

 

様々な事が複雑に絡めあって成り立っている介護の世界ですから、単純に事は進みません。私自身も働きながら何が良くて何が悪いのか、吟味しながらより良い介護業界の未来を考えていきたいと思います。

 

↓良ければ押して下さ〜い↓\(^o^)/

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村 

 

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク