相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

職人気質

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以前勤めていた施設での4年間は、様々な部署への異動が頻発しそれはもう目まぐるしい日々でした。

20代前半の介護職初心者が1つの部署に慣れる前に異動を繰り返す事に対し、正直当時の私は如何なものかと感じてはいました。


人事異動には色々な要素があるかと思います。

  • 他部署の人員不足に対する補填が必要な場合
  • 他部署にどうしても欲しい人材な場合
  • その部署に不必要な人材な場合
  • 人事異動により双方部署の活性化が必要な場合

私の場合は表向きは他部署人員不足の為の異動でした。

ただ、逆に人事異動には裏の意味も存在します。それは、前提として「自分が居なくなってもその部署にとっては不都合が無い」という事です。


※人事異動に関しては上記記事でも書いているので、内容的に被っている部分もあるかと思いますがご了承ください。

これは本来当たり前の事なんです。現場職員が1人抜けた程度で経営が成り立たなくなる様な職場であれば(あくまで、その人でなければならないという意味)、人事異動以前に改善する必要があります。

しかし、せっかく慣れてきた部署の異動となると、卑屈になるのも無理はありません。キャリアアップを含むものならまだしも、ただの人員不足に対する補填であれば、言ってしまえば自分じゃなくても他の誰かでも良いという話になります。

なぜ自分でなければならなかったのか」という思いが頭の中を廻ります。

私がまさにそうでした。自分の知識や技術の向上にプラスになるとはなかなか考える事が出来なかったのです。

しかし、10年経って思う事は、やはり自分にとっては価値のある充実した時間であったという事。

あの時、もし4年間同部署で過ごしていたら...特養で4年間過ごしていたら...ショートステイの迎えや送りの大変さ、新規利用者が多い日の夜勤に当たった時のハズレな感じを知る事も出来なかったのです。


経験は全て自分の力になります。本の知識からだけでは絶対にわからない事も、1日でも実際に働いてみるとすぐにわかる事もあるのです。

これは介護職に限った話ではありませんが、特に職人気質な部分が多い介護職にとっては、人事異動先で会得する技術や知識は非常に重要です。

利用者が変わると、全く同じ介護が必要であったとしても、全然介護の手法が違っていたりもするのです(これは個別ケアの利点でもありデメリットでもあるのですが...)。


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