相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護職員の新人研修

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かつてユニットリーダーを担当していた時、数多くの新人職員への教育を行いました。

私の教育は手取り足取り指導してあげる様なものでは無く、1度自分だけでやってもらい、その時に私が客観的に見てどうしても許容出来ない様な不具合があれば、それを本人に伝えるというものでした。


手取り足取り...つまり、初めは自分が見本を見せて次に本人にやってもらう...というような手法もアリだとは思いますが、私個人的にこれでは介護士の個性が死んでしまうと考えています。

ただし、全くの新人職員、例えば初めて介護をするような方にこの方法では少し放任すぎるかもしれません。その様な場合には本人の力量と相談しながらになります。それでも危険を伴う事でなければ基本的に自分でやってもらうようにはしていました。


結局の所、初めにやっているのを観る作業って時間の無駄なんですよね。稀にセンス良い人が、観たまま完コピ出来たりするのですが、それはそれで面白味に欠けると思いませんか?

介護はロボットがやってるわけではありません。基本的なマニュアルはあるにしても、細かい部分が介助する人によって違うからこそ、職員と利用者にも相性というものが生まれるのではないでしょうか。


考え方として、全てのケアを誰がやっても同じになる事を望んでいる利用者や職員もいるでしょう。

ただ、私はそれをケアの統一とは思いません。確かにおさえるべき部分は統一するべきだとは思います。でも、車のハンドルの様にあそびの部分があるからこそ、対人援助の価値があるのではないかと思います。

というか、そのあそびこそが介護職員の個性だと思うのです。

ケアプランで決まっている業務はきっちりとやるべきです。結果は全て同じである必要はあります。しかし、私はそこに至るまでの過程にまで制限は設けたくないと思っています。


色々なやり方があるから面白く、職員同士でも「あの人はあんな上手なケアをやっている、真似してみよう」と切磋琢磨するのです。


ユニットリーダーによくいるタイプで「自分好みのケアを職員に強要する」人いませんか?「あのユニットリーダーは固い」と表現される様な。

一見、妥協を許さず、自分の介護観


を持っている様に思われがちです。しかし、それが利用者本意のものであればわからなくもありません。でも、結局自分の都合やユニットの都合のケアを強要する事は本末転倒です。

それは以前少しお話しした介護観とは違います。


私個人的には、そうなるのであれば職員個人の資質に任せてあそびの部分から生まれる新しい化学反応を見るほうが面白いと思うのです。


話が脱線してしまいました。本来新人研修のお話しでした...。

自分を正当化しようと長々と語らせてもらいましたが、結局は私の行っていた新人教育というものは放任主義で、職員それぞれの資質に頼ったデタラメなものだったという事です...(^^;;

お粗末様でしたm(_ _)m


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