いわゆる意識高い系のA氏について
以前とあるキッカケから、同じ業界の生活相談員と一緒に行動を共にする事がありました。その方は他業種からの転職組で、現場を経由せずに生活相談員業務を長年続けている俗にいうエリートでした。以下その方をA氏と呼ばせていただきます。
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口癖が『自分達のする事が利用者のためになるかどうか』という利用者第一主義者で、良く言えば真面目、悪く言えば頭が硬い人でした。しかし、驚いたのがA氏の腰の低さと粘り強さと積極性とフレンドリーさ。
普段お世話になる事の多い病院では、利用者のお見舞いのついでに各部署へ挨拶回りに行く事は当然。また、院内の廊下を歩く時にでも周りに気を配り、すれ違う看護師さんやDrに対しても挨拶や世間話を持ちかけるのです。
私はその時、何だかわかりませんが背筋がゾクッとしました。A氏の行動は何かに似ている…何だっけか…私のトラウマになってる何か……
思い出しました。↓これでした…
営業の挨拶周りです。A氏は生活相談員の鏡でもあり、営業マンそのものだったのです。
私など現場出身で相談員のノウハウも全くわかっておらず、その上コミュニケーション能力が極めて低い人間とはまるで違っていました。腰が低い、粘り強い、フレンドリーさと三拍子揃っているA氏に対し、私などは腰が低いだけで粘りは弱いし、積極性も無く、全くフレンドリーでもない、とんでもない奴です。
A氏は『関係性が一番大切』と話されました。全くその通りだと思います。予め関係性を築けていれば何かあった時にも良い方に理解を示してくれるでしょうし、様々な相談もしやすいかと思います。
介護職は人見知りであっても通用するからこそ、私は続けてくる事が出来たと思っています。人見知りには人見知りなりの援助方法があり、決してフレンドリーではありませんし、生真面目なわけでもありませんが、大切な部分だけは抑えてきたつもりです。そして人見知りであっても、決して人が嫌いなわけではありません。それなりではありますがやれていたと自負しています。ただしこれは現場でのお話です。
相談援助は少し毛色が違います。様々な箇所との『関係性』が大切です。しかし、どう考えても今の私には足りない部分です。営業職であった時にはその『関係性』を構築するまでの粘り強さが無く挫折しました。結局、どのような職業であってもこの部分は同じですよね。ただ変に自信満々で言わせてもらうと私には積極性が皆無です。でも、どこかで妥協をしないと駄目なんですよね…社会人ですから。
となると、私に出来る事といえば意識的に下を向いている顔を上げ、誰からも話しかけてもらえやすい環境を構築しておく事くらいでしょうか。↓の過去記事でも書きましたが
出来る部分から、ストレスがかかり過ぎないように取り組んでいければ良いかなと思っています。と言うのも、小学生の頃から通知表の先生からのコメント欄に『もっと積極的に』と書かれ続けてきたのです。そんな簡単に性格が変わるわけがありません(^_^;)
今回は、エリートA氏と係る事により良い意味で刺激を受けました。A氏になる事が目標ではありませんが、見習うべき部分はありました。少しづつ長い上り坂を上がっていくように向上していければと思っています。
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