怒られすぎて一生分怒られた話
地獄編です。
生き地獄とはあの時のような事を言うんですね。
あ、序章は下記の記事へどうぞ。
さて、人は生きている間にどのくらい怒られるのでしょう。どのくらいの回数、どのくらいの時間。そんな事、考えた事ありませんよね。
私は数えていました!(´・ω・`)
特養でヘルパー2級として働き始めた時、鬼門の門番の様なベテラン女性介護士が2名いました。
元主任のベテラン女性介護士のAさん。介護に関してこだわりがあり、間違った事は絶対に許せない性格の持ち主です。
主婦歴ベテランの女性介護士Bさんは気性が荒く、キレやすいのが特徴です。効率性を重視し、全ての介護において先読みし先手を打って対応します。
具体的な怒られ事項について
正直な所、怒られた事が多すぎてすべては書ききれません。覚えている限りで箇条書きにしてみます。
・オムツ交換
30床あったベッドのリネンを交換しBさんに報告に行った時「あかん!ヨレてる!全部やり直しや!」と怒号が。
もちろん全部やり直しました...心を無にしてやり直しました。修行ってこういう事なんだなと悟った瞬間でもありました。
・洗濯
業務用洗濯機で洗った利用者の洗濯物を、今度は大きな業務用乾燥機で乾かすのですが、その洗濯物の量によっては仕上がり後少し半乾きのものも出てくるのです。
たくさんの出来上がった洗濯物を地下の洗濯場から持ってあがり、畳んでいると、やはり少し半乾きのものを発見しました。
これだけもう一度乾燥機に入れてこようか…と考えていた時「あかん!全部やり直しや!」とBさんの怒号が…
・車いす座位ポジション、臥床時の体位交換角度
Aさんは、細かな所をついてくる人でした。そして、お説教が長い事でも有名でした。
「これやった人誰!?」Aさんの考えている角度と少しでも違っていたら、呼び出しをくらいます。そして、どう思って、この角度にしたのかを問いただされ、それが間違っている事を指摘されます。
大体Aさんにお説教をくらうと10分は身柄を拘束されます。
特養という場所柄も関係しているとは思います。常に忙しく、常にバタバタしている場所です。忙しとイライラする事も多いでしょう。
しかし、職員の全員が鬼ではありません。優しく指導してくれる人もいましたし、特に支えになってくれたのが私と似た境遇の男性介護士の佐竹(仮称)さんでした。
私と同じく営業職からの転職組で、5歳年上の非常に優しい性格で出来た人でした。しばらくはこの佐竹さんと素人2組で行動を共にし、共に怒られました。
あまりにも怒られるため、佐竹さんとの会話といえば
『俺今日13回怒られた...』
『僕は25回...』
という怒られ自慢でした。
時には点数制でBさんに評価される事もありました。
『俺15点…』
『僕は0点…』
あれ?これ今考えたらパワハラですね。
唯一、まだ良かったのは私達が初心者だったという事。
そして若かったという事。
だからこそ先程も言いましたが、修行だと思い耐え忍んだのです。
そんな佐竹さんも今や、同施設の他部署で主任をしています。
最後に…
AさんBさん、若い私達を鍛えてくれてありがとうございます。
あなた達のシゴキがあるから今の私達があります。
指導方法はどうかと思いますが、確実にあなた達の教えは私達の脳裏に刻み込まれています。
未だトラウマが残っていますので、感謝はしませんが、今なら良い経験をさせてもらったと言えます。
ありがとうございました。
ただ…
今なら3日で辞めてます。
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