男の介護ヘルパー誕生秘話
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私が外回りの営業をやめる時、所長に言われた事があります。
「営業を辞めて何をするんだ?飲食業か?工場勤務か?やりたい事があるのか?」
ただ、今の現状から逃げるために辞める事を選んだ私にとって、耳の痛い話でした。
特別やりたい職業なんてありませんでしたから。
正直な所、それまでいくつかバイトもやりましたが、最長で1年くらいしか続きませんでした。
飽きちゃうんですよね。自分のやるべき業務をある程度覚えてしまったら、後はそれの繰り返しになりますので、そのルーティンワークに飽きてしまうのです。
どうしようか、と考えていた時に出会ったのが、広告で見つけた介護ヘルパー養成講座の募集でした。
‘失業保険適用者なら授業料が半額に…’
これはやるしかない!
自分に向いているか向いていないかまで深く考える余裕はありませんでした。何せ私無職でしたから。
実は当時私の母は介護ヘルパーとして1年程度働いており、その話は少しだけ聞いた事があったのですが、もちろん詳しい内容は知りませんし未知の世界でした。
週に2回授業を受けながら、それ以外の日は登録制の日雇いのバイトを続けていました。
めでたくヘルパー2級を取得した日、講師から「続けてヘルパー1級の取得講座がありますよ」と告知されました。
ちょっと悩んだんです。せっかく2級とったんだったら、勉強ついでに1級もとろうか…とか。
しかし、当時金が無かったので「とにかくどこかで働こう。3年働いて介護福祉士をとればいいじゃないか。」と自分に言い聞かせ1級は捨てました。
初めに働くなら特養だろう!という事で、とある特養に面接に行きました。
そこで未経験の自分と介護の繋がりを話していると施設長に…
「もしあなたのお母さんも面接に来たとして、経験者で即戦力として通用するあなたのお母さんと、未経験のあなたと、どちらを採用すると思う?」
と言われました。なんという意地悪な質問だろうと。当時22歳だった私は思いました。今なら気の利いた返事も多少出来るとは思うのですが、その時は…
「若さでカバーします」
みたいな返事をしたような気がします。
その瞬間これは落ちたなと思いました。ですから、合格の電話があった時は耳を疑いました…
実はこれは序章です。
入職してからが本編の‘地獄の日々の始まり編’だったのですが、長くなりましたので、それはまた別の記事で。
怒られすぎて一生分怒られたという記事をいずれ書きますので。
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