入所で無個性になるのは鉄板。
特養の様に完全に施設入所するという事は、家とは違う場所で生活する事になります。
それは、これまで家で生活していた時とは違い、様々な部分で勝手が違ったり、自分らしく生活が出来ないという事を意味します。
今回はそんな入所後の闇についてお話します。
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特養や有料老人ホーム等は、入所後は一般的に終の棲家と言われており、第二の自宅として知られています。
自宅生活と施設入所の大きな違いは何だかわかりますでしょうか?
大小なりとも違いはたくさんありますが、その中でも比較的大きな違い…
それは入所施設は集団生活の場という事です。
自分だけが生活しているわけではありません。大勢の他利用者と一緒に生活する事になります。
ユニットケアとか従来型とか関係なく、食事の際は基本的にダイニングや食堂の様な所で全員揃って食べる事になるでしょう。
入浴の時間も自分の好きな時間に…と言うわけにはいかず、決められた曜日の決められた時間に入浴する事になります。
外出行事も自分ひとりだけと言うわけにはいきません。皆が一緒に行く事になるでしょう。
これは、共同生活の弊害と言いますか、職員の人員配置上致し方ないと言いますか、兎にも角にも自分の好き勝手に出来ない事が多いのです。
認知症の方で、自宅では好き勝手暴れまわっていた人がいたとしても、施設に入所され一定期間時間が過ぎると落ち着かれるパターンがあります。
それは認知症ケアが…とか言うよりも、共同生活と規則正しい生活を毎日毎日強要される事により、個性を失うと言いますか、気力を失うと言いますか『自分ひとりだけ何を頑張っているんだろう』と言う気持ちが芽生えるのかもしれません。
とは言え、いくら入所しても精神疾患や周辺症状が完治するわけはなく、拒否反応からより一層悪化する事もあります。そういった場合には、それ相応の治療が必要となりますね。
というわけで、着る服もそうですし、食事の食べ方まで、一般的に、極々一般的な生活習慣が強要されます。そういった意味の老人ホームで個性を発揮する事は非常に難しいと言えます。
固定観念で凝り固まった50代、60代の職員の皆様に真っ先に矯正されてしまいますので。
利用者の皆様は極々一般的な、老齢者へと変貌していくのです。
例えば↓の様な…
アンシンメトリーな髪型の利用者を見られた事がありますか?
※毎朝のセットに時間がかかります
もふもふ髭の利用者を見られた事がありますか?
※ご飯粒が付いてとれません
上記はちょっと大げさな例えですが、皆決まった髪型で髭は入浴の度に剃る等、毎日きっちりと決まった日課に沿って、決まった価値観によって、個性的な人物も無個性になって行くのです。
ここまで読まれ、
「そうかぁ。入所したら皆無個性になってしまうのかぁ。」
と、少し寂しい気持ちになられた方。
ご安心下さい。
確かに入所する事により、周辺症状の変化や、見た目の変化等が無個性に近づきます。
が、性格の矯正はされません。
全く。ありません。その方が良くも悪くも数十年間培った性格は、数年共同生活をした所で変わるわけがありません。
一見、画一的な、平凡な利用者の皆様であれば、対応に苦慮する事なく平穏な毎日が過ぎていくはずです。
そんな甘いわけがありません。十人十色の性格が、その癖の強さが、鎧を剥がされた利用者の皆様唯一無二の個性となっているのです。
<おわりに>
結局どっちなんだという記事になってしまいました…
↓良ければ押して下さ〜い↓\(^o^)/
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