相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

コミュニケーション障害は人生を損する。(後編)

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nakedkendy.hatenablog.com

↑前回の記事

 

私の現在の仕事は生活相談員です。生活相談員は仕事内容が定義されていないので業務の守備範囲が割と広く、何でも屋さんの印象がありますが、基本的な仕事は相談業務になります。居室、相談室等で、比較的クリアな利用者、または家族からの相談に乗り、解決に導く仕事です。

 

この仕事、冷静に考えてコミュニケーション障害の人間に務まりますでしょうか?

 

介護の現場では、基本的に介護する事が仕事です。どちらかと言うと肉体労働です。もちろんそこにもコミュニケーションは必要ですが、どちらかと言えばジェスチャー等の非言語コミュニケーションがメインで、面と向かって真面目な面談を行うシュチュエーション等は滅多にありませんでした。

逆を返せば、だから私にも務まったのです。

 

現場ではそれでも騙し騙しでしたが働く事が出来たのですが、立場が変わった今となっては、それだけでは務まらなくなってしまったのです。クリアな利用者との関わり、ましてや家族との関わりに言語的コミュニケーションは必須です。

そういった部分から逃げ回ってきた私にとって、今大きな壁にぶち当たっていると言うわけです。

 

今の私は「仕事だから」という気持ちで自分を奮い立たせながら、様々な人達と無理やりコミュニケーションをとっています。無理やりとはいえ、それを相手に感じさせてはいけませんから、ちゃんとカモフラージュしながらやってはいます。

ただ、元々コミュ障では無い人やコミュニケーション能力に長けている人と比べると、その差は歴然で、無理やり頑張っている私などは足元にも及びません。付け焼き刃である事は見え見えです。

 

だって本当はあまり親しくない人とお話しなんてしたくないんですもの。仲良い人以外とお話しするとストレスなんですもの。

たまにこんな性格で、何で相談員なんかやっているのか自分でもわからなくなる事もあります。もちろん好きでやっているわけではありません。たまたま仕事上そういうポジションが回ってきただけです。

 

やりたい事だけやっていてお金がもらえるならそうしたいですが、中々それで生活出来る人も少ないでしょう。私も、性格的に別の仕事の方が向いている気もしますが、出来るだけ努力して仕事上だけでもコミュ障を改善させたいと思っています。治せなくても、改善くらいはやれるんじゃなかろうかと思っています。

 

と、前編後編と長々と書かせてもらいましたが、結局、コミュニケーション障害でなければここまで考える事も無く、もっと自然に生活出来たのだろうと思います。

また、開き直って『この広い世界に、根暗な生活相談員がいても良いのかなとか』思ったりもします。そうやって、一進一退しながら人生を歩んでいるのです。

 

表題に、コミュニケーション障害は人生を損すると書きましたが、損するというよりも誰も得をしないという表現の方が適切だったのかもしれません。皆、人との繋がりを大切にしたいと思いますものね。もちろん、私も含めて。

 

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