ハイエースは男のロマン

街中でトヨタのハイエースが走っている姿を良く見かけます。大きいから目立つんですよね。もちろん自家用車として乗ってる方もいるでしょうが、「あ、ハイエースだ」と思って見てみると8割が介護施設の社有車です。

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私がハイエースに乗り始めたのは20台前半の頃。介護業界は男であればハイエースを運転しなければならないという暗黙のルールがあります。その通例通り、私も介護業界に就職すると同時にハイエースの運転を開始しました。

ハイエースって乗用車と比べて、運転席も高くて見晴らしが良いのですが、車体が大きい事や内輪差での操作感が独特で、どちらかといえばトラックよりなんです。私なんかは当時プライベートでは軽自動車しか運転していなかったので正直不安でしたね。ですが、なにせ暗黙の了解がありますから、さも当然の様に運転する事になりました。

幸いな事？にどれも比較的古いハイエースだったのです。すでに色々な所に傷がついていましたから、例え木の枝等で軽く擦ってしまったとしてもバレにくい仕様でした。そこで実践を兼ねて随分と練習させてもらいました。「行ける道」と「行けない道」の判断も身につけました。

誰しも初めは初心者です。介護施設に就職して、いきなり「じゃあハイエース運転してね」と言われた時に、ビックリしないで下さい。それはただ暗黙の了解があるからなのですから。