相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

ショートステイは誰の為のものか

ショートステイは利用者が泊まる施設です。どんな時に利用するのか。今回はそんなお話です。

 

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結果から言うと『家族の為のもの』で間違いありません。

 

ショートステイは短期的に利用者がお泊りし、家族の介護負担を軽減する為に存在するサービスです。

 

利用者本人に大きなメリットがあるものではありません。

 

デイサービスの様に楽しいレクリエーションや、イベントが盛りだくさんなわけではありません。

 

リハビリはありません。

 

ショートステイとは、自宅で過ごすように気を張らずに生活してもらう所です。

 

宿みたいなものです。

 

しかし、大概が自分の意思ではなく、家族やケアマネ主導で利用を開始されてしまう為(サービスの特性上致し方ありませんが)、いざ泊まるとなると強い帰宅願望が付き物です。

 

利用者の訴えはこうです。

 

  • 何でこんな知らない所に連れて来られたのかわからない。
  • 誰がこんな事をしたのか。
  • 家族に電話して。
  • 納得できない。
  • 用事があるから家に帰る。
  • とにかく帰る。
  • 車が無いなら歩いて帰る。
  • 荷物は?
  • 財布は?
  • 出口はどこ?

 

私達職員は利用者からのクレームに耐える以外に方法がありません。

 

『帰りたい』と言われ、はいそうですかと帰す訳にはいかないのです。

 

家族がしんどいからショートステイを利用しているのです。こう言うやり取りがしんどいから利用しているのです。

 

何やかんやある事ない事を言いながら耐え凌ぐのです。

 

認知症の研修では「嘘を言って誤魔化してはいけません」と言われます。

 

講師の先生も知っているのです。仕事だからそう言わざるを得ないのです。理想と現実です。

 

とにかくショートステイで綺麗事は通用しません。

 

〈おわりに〉

ショートステイとは...家に帰りたいのに帰る事が許されない利用者が、帰宅願望と葛藤する場所なのです。

 

ショートステイはあくまで家族の介護負担軽減の為に存在しています。

 

ホテルの様でホテルでない。自宅の様で自宅でない。デイサービスとも違ってて、特養でも無い。

 

それがショートステイなのです。

 

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