ショートステイは誰の為のものか
ショートステイは利用者が泊まる施設です。どんな時に利用するのか。今回はそんなお話です。
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結局ショートは利用者の為ではなく、家族の為ですからね。
— けんでぃーびすた (@kendyvista) 2019年9月15日
結果から言うと『家族の為のもの』で間違いありません。
ショートステイは短期的に利用者がお泊りし、家族の介護負担を軽減する為に存在するサービスです。
利用者本人に大きなメリットがあるものではありません。
デイサービスの様に楽しいレクリエーションや、イベントが盛りだくさんなわけではありません。
リハビリはありません。
ショートステイとは、自宅で過ごすように気を張らずに生活してもらう所です。
宿みたいなものです。
しかし、大概が自分の意思ではなく、家族やケアマネ主導で利用を開始されてしまう為(サービスの特性上致し方ありませんが)、いざ泊まるとなると強い帰宅願望が付き物です。
利用者の訴えはこうです。
- 何でこんな知らない所に連れて来られたのかわからない。
- 誰がこんな事をしたのか。
- 家族に電話して。
- 納得できない。
- 用事があるから家に帰る。
- とにかく帰る。
- 車が無いなら歩いて帰る。
- 荷物は?
- 財布は?
- 出口はどこ?
私達職員は利用者からのクレームに耐える以外に方法がありません。
『帰りたい』と言われ、はいそうですかと帰す訳にはいかないのです。
家族がしんどいからショートステイを利用しているのです。こう言うやり取りがしんどいから利用しているのです。
何やかんやある事ない事を言いながら耐え凌ぐのです。
認知症の研修では「嘘を言って誤魔化してはいけません」と言われます。
講師の先生も知っているのです。仕事だからそう言わざるを得ないのです。理想と現実です。
とにかくショートステイで綺麗事は通用しません。
〈おわりに〉
ショートステイとは...家に帰りたいのに帰る事が許されない利用者が、帰宅願望と葛藤する場所なのです。
ショートステイはあくまで家族の介護負担軽減の為に存在しています。
ホテルの様でホテルでない。自宅の様で自宅でない。デイサービスとも違ってて、特養でも無い。
それがショートステイなのです。
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