相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

いつまでやれるの介護士って

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老人介護という仕事はいつ生まれたのでしょう。介護士という仕事は介護保険制度以前からありましたが、その多くは看護助手あったり、老人施設であっても措置の時代でいわゆる寮母さん的な無資格でも働く事が出来たような時代でした。そのような不遇の時代が長く続きました。要するに、しっかりとした職業として介護士が確立されてからまだ十数年しか経っていないという事です。


さて話は変わります、介護士は職歴1年の新人と10年のベテランの給料の差が1万円程度である事もザラです。この先何年やっても給料が初任給からほとんど変わらないとなると、モチベーションが上がるわけがありません。しかし、私はこの方、介護士として働き始めて、そのまま定年まで勤め上げた人に出会った事がありません。

それもそのはず、介護という仕事が確立されてからまだ十数年しか経っていないのですから。そもそもそんな人は存在しないのです。という事は、ますますこの先給料がどうなるか誰も分からないという事です。モデルになる人が存在しないのですから。


例えば、製造業で工場勤務から始まり管理職になり定年まで勤め上げた...みたいな人がいれば、後輩はその人を目標に仕事に打ち込む事が出来るでしょうし、給料形態もそれとなく想像する事が出来るでしょう。しかし残念な事に介護士にそのビジョンはありません。一寸先は闇です。


とりあえず、10年介護士をやってみて、給料が初任給と比べて1万円上がったとしましょう。じゃあその10年後はどうなっているだろうか。とりあえず1万円は上がっているだろうか?例えば10年で給料が1万円上がるとしたら...大卒後に新卒で入職して初任給が18万だったとしましょう。その論で言えば、40歳で月給20万円です。60歳で22万...。酷い話です。


しかし、この業界で定年まで勤め上げた人の実績がありませんから、想像する以外に手段が無いのです。さて、私は定年まで勤め上げる事が出来るのでしょうか。今のままの介護士の処遇ではまず無理ですけどね。

 

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