相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

儲け過ぎって何なの!?

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介護報酬の引き下げに関するニュースが世間を賑わわせている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな事を言いながら、実際の所は、私達介護業界の人間が注目しているだけなのは知っています。

 

というのもこの話題、ちょくちょくYahoo!ニュースでも取り扱われていますが、その割に介護関係者以外から聞いた事がありません。やっぱり他業種の方々は、将来自分が高齢者になった時のビジョンを思い描く事などはないのでしょうか。それが全く見えてこない状態を不安に思ったりしないのでしょうか。

 

今後確実に進む日本の超高齢化社会の事を考えると、今回の決定に疑問を抱かずにはいられません。

税金を節約する必要がある事は誰しもわかっている事です。ですが、私達からすれば『そこから取るか!?』と驚きを隠せないのです。

 


介護報酬引き下げ 現場で広がる不安(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

 

昨日のYahoo!ニュースの記事です。

 

高齢者の介護サービスを行う事業者に税金などから支払われる「介護報酬」について、政府は来年度、2.27%引き下げることを11日に決めた。特別養護老人ホームなどの収益率が高く、「もうけすぎ」との声があるため。
 

 

「もうけすぎ」って何なの!?

やっぱり国は福祉事業偽善事業ボランティア活動かなんかだと勘違いしているのではないでしょうか。社会福祉法人の特養なんかで言えば、理事長や施設長だけが良い車に乗っている現状など、確かに問題点もありますが、儲ける事自体は悪い事ではありません。それに儲ける事が出来なければ誰もそんな仕事やりたいと思いませんよ。

 

待遇改善のため、政府は、介護職員1人あたり月1万2000円の賃金を補助することも決めた。

 

妥協策としてこのような政策も打ち出しています。ただ、これは月給が増えるのでありません。現在も同様の対応がされていますが、これらは処遇改善費として給料明細にのります。ですから、もちろん賞与にも関係しません。あくまで毎月の給料への臨時的な上乗せです。しかも、会社側が自由に振り分けられますから、毎月1万円上乗せされている所もあれば5千円の所もあります。結局は一時しのぎのバラマキ政策です(それでも低賃金の我々からすれば無いよりマシなので強くは言えません…)。

 

 

『給料が少ない』で有名な介護業界が「もうけすぎ」って言われるのには違和感があります。ごく一部の理事長などに対しての「もうけすぎ」なのであれば、全体的に介護報酬を引き下げる必要など無いでしょう。このような事は個人的に対応してもらいたい所です。

 

それでなくても取れる所が限られている介護の世界では「もうける」事は至難の業です。それを否定されると一体何を目標に頑張っていけば良いのでしょうか。「もうける」事は悪なのでしょうか。このままでは所詮介護はボランティア程度に思われ続ける気がしてなりません。

 

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