介護士としての出発点
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【軟弱】新卒時、配属3日で逃げ出そうとした話(未遂) - 働き者ブログ
上記のエントリーを読んで、自分が介護士として働き始めた頃を思い出した。
私が介護士として働き始めたのは約10年前の23歳の頃だった。
介護老人保健施設、いわゆる特養が私の介護士としての出発点で、当時の思い出といえば怒られた記憶しかない。
何をしても怒られた、ことごとく怒られた。
リネン交換をすれば「全部やり直し」
洗濯をたたんでいたら「全部やり直し」
日常茶飯事であった。
臥床ポジションがイマイチで「やり直し」。
離床ポジションがイマイチで「やり直し」。
実は私と同じように中途採用で1ヶ月前から働いていた先輩がいた。
休憩所でその先輩と「今日は10回怒られた」とか「今日の点数は3点と言われた」とか愚痴を言い合うのが日課になっていた。それくらい怒られる事が当たり前になっていた。
どれだけ辞めたかったか。しかし、3年は頑張ろうと心に決めていた。
せっかく学校まで通ってヘルパー2級を取得したわけだし、最低でも介護福祉士を受験出来る3年の実務経験だけは取得したいと考えていた。
その3年間、怒られ続けた。褒められた事なんて何もなかった。でも、自分の能力自体に褒められるような所なんて無かった。
怒られて当たり前の事をしていたのも事実だった。
だから反論なんて出来なかった。
自分の仕事に自信を持てなかった(これは今も変わらない)。
結局、介護福祉士を取得した年に退社した。
一応の目標は達成した。
その後今の職場に転職し、現在に至る。
今思い返しても、あの当時は地獄だった。
でも月並みではあるが、あの頃の地獄がなければ今の自分はいないと思っている。
今となっては、ポジション的にも職種的にも、当時のように怒られるような事は無くなってしまった。
人間、言われなければわからない事が多い。
介護で修羅場と言われる特養で、初心者の間にあれだけ毎日怒られた事は、今になってようやく生きてきているような気がする。
若い時に苦労をしておけというのはこういう事なのかなと思う。
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