介護と看護
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介護士と看護師は職業がら一緒に働く事が多い。
病院なんかだったら介護士を看護助手と呼んだりする。
看護助手といっても医療行為は行えない。所詮助手。
結局、介護士は看護師には慣れない。
まぁ看護師だってオムツ交換もするし、シーツ交換もする。
だから一見介護士と似ているように錯覚する事が無いとも言えない。
しかし、介護と看護は本質的に違う。
いわゆる「ケアとキュア」の違いだ。
看護師は至極簡単に言うと、傷を治す仕事。病気を治す仕事に従事していると言える。(厳密に言うとこれはドクターの仕事だけど。看護師はドクターの助手という立場だから間違いではない。)
では介護士の仕事とは一体何なのか。オムツ交換、食事介助、入浴介助、歩行介助...etc
一言で言うとこれらは自立支援だ。
介護士の仕事は傷を治す事でも病気を治す事でもなく、その人が最終的に誰の手も借りずに1人で生活出来るように援助する事だ。
看護師には専門的知識が必要だ。何せ車に例えると壊れてしまった箇所を元に戻さなくてはいけないからだ。看護師資格を取得するためには並大抵の努力では足りない事が予想出来る。
しかし、ぶっちゃけた話をすると介護士に専門的知識なんてものは必要ない。
壊れた物を元に戻さなくていい。その人に寄り添い今その人が楽しめる事を探したり、自分で出来る事を増やしていくのを見守るだけだ。
簡単だけど答えがない。こうすればこうなるというフローチャートが無い。
簡単だけど単純ではない。
介護士を目指している若者がいるなら、勉強なんて出来なくても出来る仕事だと思ってもらって構わない。
それが事実だからこそ給料が少ない背景がある...
しかし、毎日が刺激的であるとも言っておきたい。
側でただ寄り添うだけがこれ程難しいかと痛感すると思う。
介護士から看護師へステップアップする人間も少なくない。
将来的にそういった道がある事も事実。
ただ私は介護を極めて見たいと思う。
答えの無い問題を解く事のやり事甲斐はなかなかクセになるのだ。
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