相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

風習 迷信 知恵袋

飛び石の休みが、とあるきっかけで連休になりました。と言う事で、家族旅行に出かける事にしました。1泊2日で今日出発です。実はこの計画は昨日決めました。仕事中に『明日から2連休だなぁ…』とぼんやり考えていたら、旅行に行く計画を思いついたのです。

 

前日に旅行を決めるのは昔からの我が家のしきたりです。無計画に旅行にいき、ノープランで過ごすと、様々なハプニングが起きて凄く刺激的な旅になる事間違いありません。皆さんにも無計画旅行オススメします。ただ、そういった緩い旅行が嫌いな方もいますので要注意ですよ。

 

さて、ここから今日のテーマです。

 

 

 

 

 

先程、我が家のしきたりと記しましたが、古くからその地域に伝わる謎のしきたりや迷信など、今でも時代錯誤的なものが多く存在しています。

 

例えば『夜中に爪を切ると蛇が出る』とか、似たようなもので『夜中に笛を吹くとおばけが出る』とか、『お腹を出して寝るとヘソを取られる』とか、その続編的なもので『雷が鳴ったらヘソを隠さないと雷様が取りに来る』とか、『食べてすぐ寝ると牛になる』とか…この辺りは、どちらかと言えば迷信の分類でしょうか。私はこのあたりを“何かが出る系”と呼んでいます

 

『北枕はダメ』とか『新しい靴を午後から履いてはダメ』とか『合わせ鏡はダメ』とか、このあたりはどちらかといえばしきたりや風習に分類されるのでしょうか。私は総称して“禁止系しきたり”と呼んでいます。

 

“何かが出る系”も“禁止系しきたり”も、例え守らなかったとしても生活に支障が出るわけではありませんから、気にしない現代人の方も多くいると思います。私もそうでした。時代は変わったのだから、古くからの根拠の無いただの言い伝えを信じる必要など無いと割り切っていたのです。

 

しかし、私のように介護施設等でたくさんの長老と話す機会や接する機会が多い方ならわかると思うのですが、最近になりあながちこのような迷信も馬鹿に出来ないなと感じるようになりました。長老達から迷信の由来を直接聞くと、妙に納得出来てしまうのです。

 

私は物心ついた頃、おじいさんおばあさんでは母方の祖母しか存命していなかったので、そのあたりの由来などは聞いたことがありませんでした。ただ、やけに“何かが出る系”の迷信を連発された記憶があり、「またわけのわからん事ばっかり言って…」と子ども心ながら思っていました。

 

 

結果、多くの迷信にはそれなりの根拠があり、無駄なモノなど存在しないという事です。

 

  • 『夜中に爪を切ると蛇が出る』→手もとが暗く怪我をするから。
  • 『夜中に笛を吹くとおばけが出る』→近所迷惑になるから。
  • 『お腹を出して寝るとヘソを取られる』→腹を冷やすと風邪をひくから。
  • 『食べてすぐ寝ると牛になる』→消化が悪くなり太るから。
  • 『雷が鳴ったらヘソを隠さないと雷様が取りに来る』→???

 

周りくどいのでそのまま言ったら良いのにと思ったりもしますが、これは言い伝えで文献等に記されているわけではありませんから、言い伝えとして残すためにはこれくらいユーモアがあった方が良かったのでしょうね。

 

いわば、おばあちゃんの知恵袋的な感じですよね。親から子へ代々受け継がれ、それぞれの地域で様々なスパイスで味付けを加えられ、結果色々なバージョンの迷信が誕生したのだと思われます。

 

ただ、『雷が鳴ったらヘソを隠さないと雷様が取りに来る』がわかりません・・・。他にも多くの言い伝えがあり、その中にはこれと同じように謎めいた迷信もたくさん存在しているかと思います。何故そのような迷信が誕生する事になったのか、生き字引である長老達が健在な内に聞いてみたいものです。

 

ちなみに、禁止系しきたりに関しては宗教的な意味合いや、作法的な要素も含まれていそうで、私の専門外なのであまり触れていません(^_^;)

 

ただ、


もう年賀状は出しません - 田舎で底辺暮らし

 

こちらの記事で、いわゆるひとつのしきたりである年賀状をもう出さない宣言をされている方もいらっしゃいます。年賀状は出さなければならないという、古くから残る禁止系しきたりの呪縛から一人の勇気ある者が解き放たれたのです。

前年度から2億枚も減少しているのをみると、私も書かなくてもいいのかも…と思ってしまいました。

 

年賀状の歴史は古く私も先日書きましたが↓

年賀状に子どもの写真を入れるのは絶対悪か!? - 男の介護ヘルパー365日

 

なかなかその風習は廃れません。ただ、その呪縛自体は随分緩んできているようにも思われ、昭和の書かなければ絶対悪という風潮から、書かなくても絶対悪ではないというレベルにまで落ちている雰囲気は感じます。

 

私は、今の段階では書くつもりではいます。過去の風習に右に倣えで従う必要も無いとは思いますが、それなりの理由があって古くから続いている風習である事もわかっていますので…冒頭に書きましたが、本日の旅行でリフレッシュされて年賀状制作に対して意欲が出る事を祈ります。

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