相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

伝説の介護士有山さん(仮名)

今日はどのようなお話を書こうかと考えていると、ふと、かつての職場で出会った有山さん(仮名)を思い出しました。

 

※そういえば、以前に営業職時代のレジェンド佐藤さんのお話をさせていただきました。↓

 

 

 

有山さんが伝説の介護士と呼ばれるには理由があります。有山さんは当時35歳くらいだったかと思います。私と同じく男の介護士でした。介護士としての経歴として、超名門特養(定期的に試験が実施され、その試験に合格しなければ継続して勤務出来ない等の制約があり、そこで働いていた事だけでもその人を見る目が変わります)で主任または、それ以上の上級職の立場でした。

 

しかし、職制が上がっていく事で現場の仕事が出来なくなっていく事を嫌い転職されました。ただ、因果な事に転職先であった職場でもケアマネを取得していた事もあり、現場でケアマネネ業務を兼任するようになり、その後副主任へと上がり、最終的には副施設長になってしまいました。

 

どのような職場に行っても、有山さんの人柄、仕事ぶりが評価されてしまい昇級してしまうのです。ただ、『副主任』『副施設長』というのがミソです。有山さんは『私が長になるとこの施設はボロボロになりますよ』が口癖でした。そう、伝説の介護士は仕事がめちゃくちゃ出来るのですが、それと同じくらい細かい事に対しては適当だったたのです。

 

…この適当という言葉あまり良い意味で使われませんので、別の言葉で言い換えて「肩の力を抜いてリラックスして仕事をしている」の方がしっくりくるかもしれません(^_^;)有山さんがもっとも輝くのは『副』という立場で『長』をサポートする事だったんです。

 

現場で利用者の対応をする際にも、独特の低音ボイス、また独特の間、そして高田純次ばりのリラックス感でまるで仕事を感じさせない働きをされていました。有山さんのスタイルは順序立てない事でした。おむつ交換の際にも、あっちの居室、こっちの居室と作業効率としては良くないはずなのに、手際が非常に良く目にも留まらぬ早さで交換が終わりました。

 

有山さんが何故伝説と呼ばれているのか、いくつか書かせていただきましたが、実はそれだけではありません。ここまでは序盤であり、これだけではまだ伝説には達していません。

 

というのも、有山さんが私と一緒に働いていた施設を退職した理由が『女性関係』だったのです。結婚しているにも関わらず、他の女性職員に手を出してしまったのです。非常に有山さんらしいラストでした。副施設長のラストとしては不甲斐ないですが、適当男有山さんにとっては非常に絵になるラストです。ここまでを含めて伝説の介護士だったというわけです。

 

有山さん、今どこで何をされているのでしょう。おそらく、また新しい職場でも副施設長をされているに違いありません。

 

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