介護福祉士と保育士と准看護師を統一化。
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驚きの政策です。人手不足の解決策に悩んだ結果、厚生労働省が力技でねじ伏せに来た印象を受けました。
複数資格の統一化
介護施設や保育施設などを1つにまとめて運営できるよう規制を緩和することや、介護福祉士や保育士などの資格を統一することを検討する考えです。
ご覧の通り将来的に介護福祉士、保育士、准看護師の資格の統一化を目指すとの事です。単純に、保育士が注射したり、逆に准看護師がピアノを弾くといった感じでしょうか?そんな事って可能ですか?乗り越えなければならない壁は多そうですが...。
例えば、先ほどの「准看護師がピアノを弾く」というのは練習次第とも言えそうですが、逆の「保育士が注射をする」のはどうでしょう。普通に考えて無理ですよね。だって医療行為ですもの。
介護福祉士でも保育士でも、食事介助やらオムツ交換なら老人も赤ちゃんも大差無いと言えそうです。しかし注射や点滴、吸引等の医療行為は全くの別物です。それらをどこまでやるか。いや、無理ですよ。看護学校に通い実習を経てようやく可能になる技術を、介護福祉士や保育士にどうやって習得させる気なのか。無理です。
医療行為に関しては准看護師以外不可の制約が付くでしょうね。
何をメインターゲットにした政策か
長々と書きましたが、結局厚生労働省はそういう事をしたいわけじゃないんですよね。
介護施設や保育施設などを1つにまとめて運営できるよう
これが目的であるなら可能でしょう。介護士も保育士も似たようなものです。准看護師であれば、介護も保育も可能でしょう。やれなくはないと思います。
問題なのは複数資格の統一化です。どう統一するのか?業務の一部のみ統一するのか。
もし介護士と同等の給料で介護士の業務をしていたら、それは准看護師ではなく介護士ではないか?
問題は山積みです…。今後の続報を待ちます。
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