相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

全員介護福祉士時代へ突入か

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『第27回介護福祉士国家試験』実技試験の日程が迫って来ました。ちなみに合格発表日は3月26日(木)です。

 

厚生労働省のページを見ていると最近の介護福祉士国家試験の合格率について詳しく載っていました。


第26回介護福祉士国家試験合格発表 |報道発表資料|厚生労働省

 

去年までのデータですが、第24回以降の合格率が6割を越えている事がわかります。それまで5割弱だった合格率が6割を越えていた事に驚きです。本当に政府は介護士全員を介護福祉士にしたいようです。果たしてそれに意味があるのでしょうか。

 

これからの取得を目指している方々には申し訳ありませんが、現場での介護福祉士の資格など所持していて当たり前であり、価値も尊厳も何もありません。所持している事が普通であり、所持しているからといって偉そうに出来る程の価値もありません。

逆に、所持していなかったからといって、特別肩身が狭い思いをする事もありません。やる仕事は介護福祉士であっても、介護ヘルパー2級であっても変わりありませんから。もちろん所持しているに越した事はありません。資格手当が出る職場もありますから。まぁ、そのような立場の国家資格という事です。

 

私がかつて特養で介護士として働き始めた10年前、職員が15人程働いていました。その中で介護福祉士の資格取得者は2割り程度でした。ですから、取得者は輝いて見えましたし、デキる職員に見えました。資格が人を選んでいるように見えたのです。選ばれし者にしか与えられないレジェンド的なイメージでした。

当時私にとっても、その他の介護士にとっても3年働いて介護福祉士の国家資格を取得するという目標は絶対であり、そこからが本当の介護士としてのスタートラインであるとさえ思っていました。

 

ですが、今は違います。介護士全員が介護福祉士になる事が望まれています。事実、それに近い状況になりつつあります。それが資格の価値を高め、介護士としての価値も高め、給料アップに繋がるのであれば私からは何も言う事はありません。ただ、今の現状では資格取得者だけが溢れ、だからといって介護士の地位の向上にも繋がっていませんし、それに伴う給料のアップなどあるわけがありません。

 

その割には介護支援専門員であるケアマネジャー資格の合格率は年々下がっており、現在では合格率は2割前後となっています。ケアマネは人員を要する現場には必要ないかもしれませんが、ここを介護士としての最終目標地点に掲げている人達も多い事(私も含め(^_^;))を忘れないでいただきたいと思います。

 

政府の介護業界に対する政策が空回りしているように思うのは私だけでしょうか…。

 

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