相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

(言及編)介護報酬の引き下げで絶望を味わう人

 昨日の記事でたくさんのご意見をいただきありがとうございました。これを期に介護報酬の引き下げに関して、また介護に関して今まで以上に関心を持ってもらえれば幸いです。このブログの一番の存在理由は、介護現場のありのままの姿(今流行の)をより多くの方々に知ってもらう事ですので。

 

 

 

 さて、昨日の記事で戴いたご意見の中で、私の言いたかった事を代弁していただいたものがありましたので少しご紹介させてください。

 

ちなみに昨日の記事です↓

 

介護報酬の引き下げで絶望を味わう人 - 男の介護ヘルパー365日

現場作業が職務の大半を占めるので管理業務のウェイトが低く(=管理職が少なくても回る)、報酬面でのアンバランスが生じる、というわけですかね。介護職限定で最低賃金を上乗せしてもいいぐらいだと思うけど。

2014/12/19 10:45

 結局、そういう事なんですよね。介護現場って言わば工場現場みたいなものなんです。8割が現場作業員、残りの2割が工場長と管理者。よく似ています。介護の世界では管理職が驚くほどの給料をもらっているかと言えばそうでもないので(社会福祉法人の施設長は結構もらっているという話は聞いた事がありますが)、私の職場の管理職(施設長じゃないです)は管理職でその低賃金に嘆いています。

 

基本的に、介護の世界そのものの平均賃金が低いですから、もちろん現場は低いですし、現場よりは少しは高給ですが管理職であってもそれは同じです。私達はモノを売っていませんから、どこから給料が発生するのかといえば、やはり介護保険料なんです。この業界の低水準を上げるためにも介護報酬の引き下げは痛いところなのです。

 

私達が良いサービスを提供しようと頑張ろうと思っても、おかみの判断で介護報酬を引き下げられてしまっては、一体何のために頑張るのかという気持ちになります。介護現場のモチベーションは確実に下がるでしょう。

 

文句ばかり言っていないで、自分の今やるべき事をやるべきだと言われそうですが、私の今やるべき事はこの嘆きかなと思っています(^_^;)この嘆きがおかみに伝われば、何とか今からでも考えなおしてくれるんじゃないかと…思ってはいません…。

  

介護報酬の引き下げで絶望を味わう人 - 男の介護ヘルパー365日

勤続年数が長くても賃金が上がらないということは介護とは熟練を要する仕事ではなく新人とベテランのパフォーマンスに大した違いがないってことだよね。辞めちゃえば?介護する人がいなくなれば何か変わるかも?

2014/12/19 10:44

このご意見は目からウロコでした。本当にその通りです。それが原因でベテランが辞めていく事もしばしばあります。介護の世界では、全くの新人と10年選手のベテランの給料の差が無いなど日常茶飯事です。

 

しかし、問題になるのはそのパフォーマンスの差です。「介護とは熟練を要する仕事ではなく新人とベテランのパフォーマンスに大した違いがない」とありますが、やはり差はあります。熟練の部分は存在します。ペーパー知識ではなく、現場で長く働いていなければわからない技術は多く存在します。これを新人がすぐに習得出来るかといえばそれは無理です。ですが、給料に差はほとんどありません。逆に同じ給料なのにベテランが酷使されるので不平不満が出ます。それは当然の事ですよね。

 

今後も介護報酬の引き下げに関しては続報に耳を傾けたいと思います。

 

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