相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

介護報酬の引き下げで絶望を味わう人

介護報酬の引き下げが行われるそうですね。私、制度については無知なのですが自分の給料が減るとなっては黙っていられません。

 

 

 


介護という仕事を続けたくても続けられなくなる、という人。 - 介護士こじらせ系

 

こちらのブログでは連日、介護報酬の引き下げについて書かれています。私達介護士にとって介護報酬が給料に直結しているといっても過言ではありません。言わば生命線。それは必死になって当然です。

 

以前、上記のような記事を書きました。こちらも結局給料が少ない事が原因であると思っています。

 

私が思うに、毎月の月給が少ないのもさる事ながら、もっと痛い部分はその月給がほぼ据え置きである事だと思っています。年功序列とは言いませんが、一般的に長く企業に勤めていれば年々基本給が上がっていく事が多いですよね。ですが、介護士の給料はほぼ上がらないのです。

 

例えば、23歳で特養に入職したとしましょう。その時の手取り月給が15万だっとしましょう(夜勤込)。大体ですが、その方が33歳になった時の手取り月給が17万くらいです。そして、怖いのがここから。その方が44歳になった時、手取り月給は17万です。55歳でも同じく17万、65歳でも…これって怖くないですか?

 

入職して数年は数千円づつ基本給が上がりますが、10年あたりを節目にその基本給はほぼ据え置かれます。100歩譲って、33歳で手取り月給17万円は良しとしましょう。独身で一人暮らしなら、ちょっとしんどいですが不可能ではありません。しかし、44歳で手取り月給17万はどうでしょう。涙が出ませんか?私は泣けてきます。

 

あくまでこれは現場職員を対象としたお話です。もちろん、管理職になれば話は少し変わります。施設長にでもなれば月給50万円以上も可能でしょう。ただし、介護職の管理職って凄く狭き門なんです。

 

一般の会社でも、平社員→係長→課長→次長→部長→常務→取締役…etcと職制がありますが、これを介護の世界に当てはめてみますと…

 

現場平職員→主任(ユニットリーダー等)→生活相談員→ケアマネ→施設長…etc

 

これくらいです。もちろん、主任が生活相談員やケアマネを兼任していたりする事もあります。そういった場合には、この限りではありません。

 

図にしてみました。

 

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これはユニット型の施設の例です。一般的な特養等であれば主任は1名ですし相談員、ケアマネも1名である事が多いです。

 

狭き門だと思いませんか?

 

(今回例として、平職員50人の施設としています)平職員からリーダーになるのがまず10分の1の確率です。その後、選ばれた5人のリーダーの中から1名又は2名が相談員へ。そして、その相談員から1名がケアマネへ。施設長は、外部から招聘されるかもしれませんし、ケアマネになったから次の施設長が約束されているわけでもありません。

 

この道を見事登り切った人には、ケアマネであれば月給手取り25万円(役職手当込で)も不可能ではないかもしれません(それでも全く多いとは思いませんが)。しかし、恐ろしく狭き門です。介護の才能がある人で介護に対してアツい思いを持っている素晴らしい人材がいたとしても、役職ポストが空いていなければその人は一生平社員です。運の要素もかなり強いと思います。

 

自分の人生をそんな運にまかせていいのでしょうか?(^_^;)

 

介護士として才能のある人は存在します。でも、先程も言いましたがそのような人が必ずしも上に上がっていくとは限りません。これは他の職種でも同じだとは思いますが。しかし、そのような人が、介護という仕事に未来を見いだせず辞めていく姿は見たくありません。

 

正直者が馬鹿をみる世界は何か間違っているように思います。この介護報酬の引き下げが、そのような人達を多く出してしまうのなら、この政策は失敗だったという事です。

 

ちなみに私は正直者でも真面目でもありませんから、生活の為にいつまでもこの業界に必至にしがみついているつもりです。振り落とされてたまるかという気持ちは強いです。だって悔しいじゃないですか(^_^;)

 

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