相談員日誌

けんでぃーびすたの相談員ブログ

無資格のメリット、デメリット

介護業界では変に資格が重視されています。本当に資格は必要なのか?今日はそのあたりについて書かせていただきます。

 

 

 

 


リクルートスーツ来た大学生がスタバで必死に面接対策本読んでる姿を見るとモヤモヤする - よかったね、おめでとう。

 

こちらのエントリーでは新卒をターゲットとした就職活動について書かれていました。当たり前のように学生が学校を卒業する前には就職活動が行われます。やはり就職というのは人生の分岐点ですから、皆必死になります。このエントリーは、その必死さに一石を投じるという内容でした。

 

さて、介護業界ではどうでしょう。もちろん、新卒もとるでしょう。ただ、現在の介護業界での新卒というと、高校や大学で福祉科を卒業し介護福祉士等の資格を有している人に限られてきます。

 

基本的に昨今の介護現場では、無資格者の労働が良しとされていないのが現状です。※法律で禁止されているわけではありませんから、あくまで良しではない。

 

例えば、普通科の高校や経済学部の大学生が就職活動をする際、当然どのような業種で就職したいかを考えます。もしそこで『介護士にないたいなぁ』と思っても、資格がなければ合格する事はほぼ不可能でしょう。

 

これだけの人材難で、特に若手の人材不足が叫ばれている介護業界であるにも関わらず、無資格である事を理由に働く事が出来ないのが現状なのです。『やる気がある方なら誰でもどうぞ!』という業界ではないのです。

 

私から言わせてもらえば、今の介護業界は変に敷居だけが高く設定されており、本来の目的を見失っているように思います。介護士というのは医者や看護師などのような特別な技能が必要なわけでも無いし、システムエンジニアのような知識も必要ありません。

 

とっかかりは、この高齢化社会を支えていきたいという気持ちだけで充分だと、私は思うのです。やる気がある人、興味がある人はまず働いてみて、もっと頑張りたいと思った人が働きながら資格の取得を目指すスタイルが自然であると思います。

 

ただ資格制度も複雑で私も未だに良く理解していません。

 


ゼロからわかる介護職員基礎研修の廃止と介護職員初任者研修課程 - 必殺技がほしいです><

 

↑こちらで詳しく説明されています。以前のヘルパー2級的な扱いの介護職員初任者研修も研修時間が長く、実際の所は働きながら取得できるのか疑問ではありますが…

 

もちろん、このような資格重視の体質になっていった経緯もわかります。無資格者が多く働いていた時代には今よりも介護の質は低く、介護士という呼称も無く、あるとしたら寮母さんとか看護助手という呼び方でした。ですから扱いもそれなりで、働く側も介護される側も苦労が多かったと思います。それらを改善し、介護の質の向上を狙って始まったなのでしょう。

 

しかし、それは本末転倒だったというわけです。資格が無いからやる気はあるのに働けないといった潜在している若い人材を取り逃しているように思います。これだけ人材難なのですから、様々な手法を使って人材を集める必要があるのではないでしょうか。

 

そしてここで出てくるのが、無資格のメリット、デメリットです。

 

ただ先程も少し書きましたが、介護の仕事で知識や経験が無くても出来る仕事などいくらでもあります。

 

掃除、洗濯、コミュニケーション、散歩の付き添い…etc 言い出したらきりがありませんが、とにかく難しい知識や経験など無くても出来る事はたくさんあります。それらの仕事をやりながら、少々テクニックや経験が必要な、移乗やおむつ交換なども勉強出来るでしょう。

 

資格を取得して、いざ働いてみたら「思っていた所と違った」という理由で辞める人もいるでしょう。それなら無資格でも、やる気さえあれば続ける事は出来るのではないでしょうか。資格の取得はそれからでも遅くはないと思います。

 

もちろん、これらの私の持論は究極の選択です。やる気のある若い人材をとるか、介護の質の向上をとるか。一昔前の体質は前者であったと思われ、現在は後者ですね。出来る事ならこれらをミックスさせて、やる気のある若い人材が介護の質の向上させる事に繋がらないものでしょうか。

 

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